タイルは焼きものということを意識している人は意外と少ないかもしれません。世界各地で取れる土を活かし伝えられ続ける焼きものの技術。種類によりますが、日本でも美濃焼や信楽焼などの陶器とタイルの素材は実はほぼ同じです。食卓のお茶碗にこだわりを持つように、壁や床にもその土地の土の良さを設えてみては?土本来の無垢な良さを活かしながら、今の時代にふさわしい現代的なデザインを取り入れたタイルをご紹介します。
素地の良さを引き立てる釉薬のライン
焼きものの情緒を引き出した素地に異なる釉薬幅でリズム良くラインを作ることができるタイル。ランダムに配置したり、あえて同じ幅のラインを揃えたりするだけでガラリと表情が変わります。どんな貼り方をするか想像を巡らせることができるのもタイルの醍醐味です。 Clavis(内装用壁タイル)
仕上げはキッチンにある、あの道具?
陽気なイタリアの空気感をそのまま持ち込んだような温もりのあるテラコッタ生地。表面には、独特のかすれた味わいが表現されています。この豊かな表情の秘密は人の手でスパチュラ(ゴムヘラ)を使い釉薬を仕上げられていること。この最後の一手間が、色のニュアンスを引き出しさらに奥行きのある空間を演出します。 Spatula(内装用壁タイル)
ありのまま、無垢を楽しむ
土が持つ表情を最大限に引き出したタイルです。タイルの焼成時に、窯の中の酸素量を絶妙にコントロールすることで、自然と柔らかな焼きムラを実現させています。火を操る日本ならではの技術で土の良さ、無垢の表情をそのまま楽しめます。現代の空間に馴染みやすい正三角形もポイント。
Chaleur(内装用床・壁タイル)
人の手で描かれるゴールドのアクセント
火と土、焼く際の 環境に影響されながら自然と描かれる柄はまさに焼きもの本来の魅力です。イブシ釉という深みのある釉薬のかかったタイルにゴールドの絵付けをしたタイルが新たに仲間入りしました。アクセントに最適なゴールドのピースは、一枚一枚が人の手仕事によって仕上げられています。 Flamma(内装用壁タイル)