一般的にタイルは洗面やトイレ、キッチンの床などに使うイメージは浸透しているもののなんとなく壁面に張るイメージは想定されにくい部分があります。ですが、タイルは壁面こそおすすめしたい場所。
空間の中で普段常に視界の大部分に入る壁面は、素材や色により空間の印象や居心地を大きく左右します。また足で踏む床と異なり、壁はさらに自由な表現が可能。昨今はその特徴を活かした立体的な形状のタイルも登場してきています。
中でもRombini(ロンビーニ)は、ユニークな三角形のかたちをしたタイル。
デザインは、家具やプロダクトデザインを多く手がけ世界的に活躍するデザインユニット ロナン&エルワン・ブルレック兄弟が手がけています。
従来のタイルの概念を覆すトライアングル形状はどの角度からみても美しく、二度焼きによる発色の美しさは特に際立ちます。
正面から見ると光が当たる部分と影の部分ができるため壁面に自然とリズム感を与えます。
艶とマット、2種の異なる釉薬はどちらもそれぞれ全く異なる表情を演出し、1日を通して光の陰影を壁面から楽しむことができます。
技術的な側面では、三角形状を焼きもので実現するには難しく、2年以上の歳月が開発にかけられました。一切の妥協をせず、形状だけでなく壁にタイルを張るという概念をまた新たなステージに引き上げたとも言えるRombini。その質感と表情から空間全体の価値を高め、やがて空間そのものが心地よいと感じる居心地を創造していきます。