タイルが他の建材と異なる特徴は、厚みがある焼きものであること。ゆえに、厚みの強弱やピースのサイズを変えて配置することで凹凸を生み出し、特に壁面では美しい陰影を演出します。
今回は、土そのものの温もりや素材感を活かしたタイルで壁面を立体的に彩る術をご紹介します。
壁にリズム感をつける
ピースごとに異なる凹凸の組み合わせが壁面に多彩なリズムを与えます。4種類の面のデザインは3段階のステップ形状により立体感を表現。土そのものの色合い、温もりを活かされた無釉タイルです。リサイクル原料を使用し環境に優しいエコな点はもとより、リサイクル原料を使用した方がリサイクル材を含まない方よりもさらに独特の色ムラ、深みを引き出せるのです。まさにエコとデザイン双方の魅力が詰まったタイルです。
“欠け”の魅力
タイルを焼成する前に固めた土を意図的に割り、風合いを引き出す製造技術をテッセラと呼びます。主に外壁タイル製造に使用される技術ですが今回はその技術をアレンジし欠けた様な表情を引き出しました。内装にも自然と馴染む様に、フラット、両端ハツリ、中ハツリと3種類の面状を混ぜています。所々に陰影が入ることで、シンプルながら壁面の表情をグッと印象づけることができます。実はこの製造技術は非常に難しく、開発面でも非常にオリジナリティの高いタイルです。
表情豊かな凹凸を楽しむ
まさにタイルの醍醐味とも言える凹凸面状を活かした外壁タイル。もともとは内装用で人気を得たタイルですが、今回リニューアルを行い外装用として新たに発売を開始しました。凹んだ部分にスクラッチ意匠を追加することで陰影の表情をより深く立体的な表現になっています。全て均一的に見える様でスクラッチの入り方は1枚1枚異なります。また他のタイル(ROUGH CRAFT)と組み合わせるとデザイン性がさらに広がります。
DIMENSION45 DIMENSION27
上質な風合いを外壁に、自然の石肌の様な風合い
自然の石肌の様な風合いが魅力のシリーズ、UN-SERGE。本割肌タイルの重厚感はそのままに最新技術を用いこれまでになかった大判サイズ(GRANDE )が登場しました。またシリーズ内で異なるサイズや厚みの凹凸(Fine Solid)をミックスさせることで多様な表現が可能です。大判で躍動感のある大胆なデザイン、凹凸を緻密に組み合わせることで繊細なデザインの両方が楽しめます。
本割肌がもたらす陰影は彫刻の様な品格を持ち、住宅そのものの価値を高めます。
ついつい忘れがちですが、タイルは土から生まれる自然素材です。その温もりが織り成す美しい陰影をお楽しみください。無料サンプル請求やショールーム (予約制)もぜひご活用ください。