空間の温度感を高める
Enhancing the sense of interior

人が集まるオフィスや公共空間、自分の個性やこだわりを反映する住まい。多機能が融合する空間からプライベートな空間も空間の雰囲気や密度はそれぞれ異なります。だからこそ、それぞれの雰囲気や居心地の良さを細部までデザインすることが大切ではないでしょうか。

表面にストライプ状のスリットを入れ目地のアレンジが楽しめる

タイルは床や壁の表情を彩る素材としていま再び注目を集めています。少し前まではタイルの表面や造形にわかりやすい個性や特徴が見られましたが、最近は1枚1枚はシンプルな造形でもサイズや目地幅を調整したり同じ形や色のタイルでも釉薬の有無で変化をつけたりとより広い面で捉え、面の表情を楽しめる壁や床に遊び心をもたらす表現が多様化しています。

古くから多くの建築物で使われて来た石材を緻密に再現した

表現が多様になったことで、空間の中に存在する人や家具など立体物の雰囲気を害することなくデザインを楽しめるようになりました。もちろん造形性の高いタイル壁を主役に考える空間もタイル屋としては嬉しいことですが、全ての空間にタイルの主張が必要とは思いません。タイルの役割とは空間の「温度感」を高め、個性という彩りを加えながらそれぞれの雰囲気に調和し人々にとって居心地の良い空間を創造することだと思います。

日本では御影石で有名な花崗岩を模した

タイルが空間にあることで質感が加わり空気感まで自由に柔軟にデザインできる、さらに人が共感できる空間は活き活きとして心地良くなるはずです。空間の背景を上質にする素材として、新しいタイルの表現をぜひ楽しんでいただけたらと思います。

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