住宅用外壁タイルというとどこかプレーンでコンサバティブなイメージが強いかもしれません。
住宅外壁にもデザイン性を意識し、これまで平田タイルでは海外のタイルデザインを和と融合させたり、独自の特許工法の開発など先駆的な製品を生みだしてきました。
中でも“ヴィンテージ・フィール”シリーズは、特にこだわりの強いシリーズです。
その名の通りヴィンテージ感あふれる特徴を持っていますが、この風合いを出すには人の手を介したプロセスが存在しています。
「土をあやつる」と、言われるタイルづくり。
それは、ひとつずつ異なる表情を仕掛ける職人のマジック。
ヴィンテージ・フィールのタイルは、限られた山でしか採れない土を使い、いくつもの工程を経て、じっくりと焼き上げていきます。
そして、通常のタイルにはないプロセスが加わります。
タイルの表面や側面に凸凹の穴が開くようにしたり、手でわざわざ粉をこすりつけたり、形状や太さが不揃いの釘で引っ掻いて模様を描いたり…それゆえに、一点、一点、全ての表情が異なり、同じものは二つとありません。
そしてそれが品格のあるヴィンテージ感を放つ風合い、独特の温かみや味わい深さを醸し出しています。
外壁タイルという工業製品でありながらハンドメイド風の不揃いな趣きや豊かな面状を堪能していただけるシリーズです。
そして2020年ヴィンテージ・フィールに2つのシリーズが加わりました。
悠久の時を経たかの様なヴィンテージ感を再現した外壁タイル
今夏、新たに登場するのは「ルイズサーティー」と「ルイズフィフティー」。タイル表面や縁に骨材で凹凸をつけ、さらに職人の手によってひとつひとつにパウダーを施すことで自然に風化させた様なヴィンテージの風合いを美しく表現しています。
名前の由来となったRuins=遺跡 の様にあたかもずっとそこにあったかの様な風格を醸し出しています。焼きものならではの色むら、職人の手仕事をそのまま外壁に纏うことで住宅の質をさらに格上げし、さらに品格ある佇まいを実現します。