家の顔とも称される玄関。ドアを開けた瞬間から、家全体の雰囲気作りが始まっています。玄関床にタイルを選ぶ理由は多く、タイルは清掃がしやすく、帰宅時やゲストを迎えるときにも、心地よいデザインが印象を左右します。今回は、玄関の性能とデザインに注目しながら、理想の空間作りを考えていきたいと思います。
玄関は内部? 外部?
戸建て住宅では、外部ポーチと玄関内部を同じ材質で仕上げるのが一般的で、防滑性能を備えた「外部床タイル」が適しています。
一方、マンションの場合は、共用エントランスからの距離や雨の影響を考慮して「内部床タイル」を選ぶことがあります。玄関のタイル選択は、建物の構造や使用条件に応じて慎重に行うことが推奨されます。*
タイルメーカーのカタログではよく外部床OKのサインはピクトマークにて表示されています。
この様に建物全体の構造によって安全性を考慮した 選定をすることがおすすめです。
*雨が吹き込む外廊下の場合は外部床を選択してください。
滑りやすさ、進化する性能
平田タイルでは海外メーカーの基準に加えて、国内で指標とされているC.S.R値(陶磁器質タイル 耐滑り性試験方法)という基準で改めて検証を行なっています。
このC.S.R値と言うのは、降雨時に靴をはいた状態を想定しています。ここで注意が必要なのは、浴室床と異なるという点です。
浴室はC.S.R-B値といい素足で歩行する環境を想定した試験を行なっています。
これまで滑りにくくする防滑性能はタイル表面に凹凸や細かい粒子を施すことが一般的でした。これは 見た目や実際に触った時にざらざらとした感触があります。
ですが同時にその凹凸によりモップや雑巾などの掃除の際拭き取りにくく、汚れやすいという側面も持ち合わせていました。
滑りにくい=汚れやすいは表裏一体、タイル業界の長年の悩みでもあったのです。
近年、
タイルの成型時に微細なグリップ力を高める素材を混ぜることでスムーズな手触り、拭き取りやすさを実現しながら滑りにくさを高めています。
平田タイルでも新たに取扱いが始まっています。
デザイン上のポイント
玄関タイルを選ぶ際に大切な点はサイズ感です。 例えば、住宅玄関の幅を1650mmとして以下の3パターンを例に見てみましょう。
最近の玄関タイルは大判タイルも多く魅力的なデザインも多くありますが、タイルは割り付けが肝心です。
玄関ポーチに使用されているのは一般的に300角が多い一方で、住宅展示場などは300×600角が使用されていることが多く見られます。
これは来場者が重なった場合にも対応できる様に玄関スペースを大きく設定している側面も見受けられます。
施工範囲に対して美しいサイズ感をぜひ探ってみましょう。コツは選択したタイルの実寸に対して小さな半端が出ない割り付けが綺麗です。
もし玄関タイル選びやサイズに迷ったらぜひお気軽にショールームや担当者へお問い合わせください。
ぜひ家の顔といわれる玄関にもこだわって、快適な空間を創造してみませんか?