タイルから考える サステナビリティ
Think sustainability for the future of tiles.

 社会全体がSDGsへの取り組みが加速する中、タイル業界においても企業体制から製造工程など様々なアプローチで対策が進められています。平田タイルは製造設備を持たないファブレス企業ですが、製造を依頼する工場に対してもなるべくサステナビリティを意識したメーカーを厳選し協業しながらタイルからできる持続可能な社会への貢献を常に考えています。Journalでは、今回より2回に分けてその活動内容の一部をご紹介していきます。

原料そのものを見直し、リサイクル原料を積極的に使用する製造メーカーがあります。Hi-Ceramicsのモザイクタイル、Geoform(ジオフォーム)に使用されている原料は、使われなくなったブラウン管テレビなど液晶ガラスが再利用されたもの。通常のタイルにはない独特なマットな質感とニュアンスのある色合いは廃棄物となるはずだった原料を使用したとは思えない程、美しい仕上りです。テレビという全く機能の異なる製品からタイルへ進化させる、その柔軟性にも非常に好感が持てます。

 

リサイクル素材をあえて活かす

リサイクル素材を使用することをあえてデザインに活かした製品があります。
L’ombre(ロンブル)は、タイル素地のベースに使用される粘土と”シャモット”と呼ばれる骨材を全て工場内で出たリサイクル材で賄っています。その結果、焼き上げた際に豊かな色幅を表現することができ、奥深い土の魅力を引き出すことができます。これはまさにリサイクル材でなければ実現できない唯一無二の表情。リサイクルとデザインが見事に融合した好例です。

 

梱包にも環境にやさしい素材を

釉薬を使用しない無釉タイルFirenze(フィレンツェ)の工場では、工場内の電力は全て太陽光エネルギーを使用。

釉薬を使用しないということは液状の廃棄物を排出しないという点で環境負荷を低減できます。

タイル配送の際につきものの梱包には接着剤を使用しないリサイクルダンボールや紙ラベルを使用するなどタイル製造以外の部分にも配慮がされています。

ちなみに、このFirenzeのデザイナーは多くの名作家具を手がけるRodolfo Doldoni(ロドルフォ・ドルドーニ)。BISCUITブランドの「Perle(ペルル)」と言うシリーズのモザイクタイルもデザインしています。

 

すべてに環境への配慮を貫く工房

イタリアの中部にある小さな工房で作られる、BISCUITのBicottura(ビコットゥーラ)は限りなく環境負荷が抑えられた方法で製造されています。ハンドメイドを主軸とした工房での製造工程はとてもユニーク。素地となる泥を型に入れ固めた後に薪で焼き、その後は天然原料の釉薬をかけ、最後に太陽光エネルギーを利用した電気窯で焼きます。工場での大量生産が主流の中、一つ一つを丁寧に仕上げ、その製造工程においても環境に対する高い意識を貫く姿勢は自然への恩恵が感じられ、タイルの表情に豊かに表れています。

 

多様な視点からタイルに使用される原料、そして製造工程に主に注目しご紹介してきましたが、次回は大量生産を手がけながら会社設立当初からサスティナビリティに取り組むパートナー企業Mosa社を取り上げます。

タイルから考えるサスティナビリティ、そして私達一人一人がどうやって環境へ貢献できるのか。次回もどうぞお楽しみに。

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