デザインとタイルについての考察4-2
~“目地”にも、もっと着目を~

 

 

タイルにとって、目地は欠かせない存在です。

継ぎ目をつなぐクッション材として、硬いタイル同士がお互いを傷つけてしまうのを防ぎ、

住まいを守ってくれます。

また、自然の土から生まれるタイルは、大きさにも個体差があり、

目地があることでその誤差をうまく調整しながら壁を作ることができます。

 

さらに、デザインという視点からも、目地は大きな役目を担える存在です。

その太さや深さ、カラーを変えることで、

タイルと一緒にさまざまな空気感を表現することができます。

 

細目地

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1~2mmで目地を設定し、可能な限り目地の印象を薄める張り方。

タイル同士が当たってしまうと地震などの建物の揺れで

タイルが割れてしまうので、目地を取らない「突き付け」は避ける。

 

 

太目地

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太めに目地を設定し、目地のテクスチャーも楽しむ貼り方。

テラコッタや、表面に目地を直接塗布できない

吸水率の高いタイルに採用することが多い。

 

 

超太目地

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かなり太めに目地を設定する貼り方。

装飾として目地を活用することで貼り方にリズム感が生まれ新鮮な印象に。

目地剤は骨材(目地に含まれる砂や石)の荒いものの使用を推奨します。

 

 

 

目地なし

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2~5mmの目地を取り、あえて目地剤を入れない張り方。

外壁など汚れが目立ちやすい場所に採用されることが多い。

厚みのあるタイルを細めの目地で貼りたい場合はこの貼り方になります。

 

 

 

深目地

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目地剤を入れた後、タイル表面から1~3mm程度の深さまで目地剤を削り取る貼り方。

タイルとタイルの間に陰影が生まれて立体感のある仕上がりに。

目地の間に影ができるので、実際の目地間隔よりも細く見えることがあります。

 

 

 

カラー目地

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カラフルな色の目地を入れてタイルとの組み合わせを楽しむ貼り方。

平田タイルのHi-Color Jointは鮮やかな色から人気のくすみ系カラーをご用意。

無難なホワイトのタイルにもカラー目地を入れることでこだわりの空間に。

 

 

 

タイルと同じように、目地も“色”を選べます。

例えば、Hi-Color Jointというカラー目地シリーズでは、

タイルと空間を引き立てる12色のオリジナルカラーを展開しています。

同系色

タイルと目地を同系色に。

近いトーンの色で馴染ませると、輪郭もやわらかくなります。

反対色

タイルと目地をあえて違う色にすることで、

タイルのエッジを立たせ、シャープな印象に。

 

 

 

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